BAHRAIN 2024 - Race
Max Verstappen
フェルスタッペン完勝。シーズンが変わっても、車体を新コンセプトに更新しても関係なし。2023 シーズンの続きを見るかの如く独走でした。
チームごとのタイムで比較しても、レッドブルが強いですがペレスのレースを見ているとフェラーリとの差はほとんどなかったように感じます。しかし、フェルスタッペンが入ることで一気に引き上げてしまうんでしょう。
ポイント獲得こそ逃しましたが、ハースが悪くないペースで走行していたことがわかります。しかし、こういうデータがあっても、尚且つオープニングラップでスピンしてストロールが最後尾まで転落しながらも、2 台入賞したアストンマーティンの戦い方がよかったと思われます。
フェルスタッペンが頭一つ抜けた存在なのは、ラップチャートを見ると際立ちます。
第 2 スティントで 1 秒、とまではいかなくても、明らかに早いペースで走行しています。第 3 スティントはクルージングしていたのか、ファステストラップをとって後は後続と同じ程度のペースで抑えている様子。
角田裕毅
スタート直後からポイント圏内で走行を続けるも、バーレーンでは不利と思われるロングスティント。アンダーカットを狙うストロール、周、マグヌッセンに上回られてポイント獲得ならず。先にタイヤ交換して、フレッシュなタイヤで一気にペースを上げてタイムを稼いでいるのがよくわかります。
戦略を変えたリカルドと、やはり一枚上手なアロンソを除くと、きれいに早め早めにタイヤを交換した順番に並んでいます。タイヤに厳しいサーキットであることを考えると、早めにタイヤ交換してアンダーカットするか、交換を遅らせて終盤ペースの落ちた相手をオーバーテイクするか、という考え方がありそうです。でも、予選のデータを見ても RB はあまり最高速が出ていなかったので、オーバーテイクは難しいと予想されたと思います。
最高速が出ないと DRS を使われてオーバーテイクされやすいともいえるので、仮に RB がアンダーカットを仕掛けてもポジションを守れたかどうかは不明です。ただ、リカルドを使用済みのソフトでスタートして、終盤に新品ソフトで追い上げる作戦にした > 作戦を分けるために角田は新品ソフトでスタートする > リカルドは最後にソフトで走れる程度に1,2スティントを伸ばす必要がある > 使用済みのソフトより新品ソフトの角田を先にピットへ呼ぶわけにもいかない・・・と連鎖してのこの結果と思います。
結果論ではありますが、こうやって作戦の幅を狭めてしまうことで、対応しなければいけないタイミングで動くに動けない、ということになります。もちろん、作戦の軸を立てることは重要ですが、状況が刻一刻と変わるレースに柔軟に対応できる余地を残しておくことも重要だと思います。
(先頭一人旅を予定できるフェルスタッペンなら、ある程度決め打ちでもいいかもしれないですが・・・)
Carlos Sainz
Carlos 🆚 Charles was just epic! 😍#F1 #BahrainGP @ScuderiaFerrari pic.twitter.com/W3DpyQIMx3
— Formula 1 (@F1) March 2, 2024
今年のサインツは遠慮なし!でしょうか。昨年までは見られなかったような、鋭いブレーキングからのオーバーテイクを見せてくれました。トラブルと思われ、ペースの上がらないルクレールを横目に表彰台獲得。見てる側としては、こういうバトル、それも昨年と明らかに状況の違うバトルを見るのも面白いですね。
チームからしたらそのうち枷をはめるでしょうけれども、サインツも力のあるドライバーなので、しっかりと価値を出せるレースを見せてほしいです。